スペイン ⑥

 うちの父親が趣味でギター弾くんですけど、

「アルハンブラ宮殿の思い出」って曲が好きらしくて、

よく弾いていたんですよ。

 けっこう難しい曲の部類らしくて、苦戦して弾いていましたけど、

最終的にはそんなに上手く弾けてなかったみたいです。

(聴いていた限り)


そんな家庭の事情もあって、

いつかアルハンブラ宮殿を見てみたいなという想いがありました。

まぁ、この旅行は私と姉だけが行ったんですけどね。

 知らない人にとっては、

アルハンブラ宮殿とはなんぞや?

 と思われるかもしれません。

 ぼくも良く知りません。

 上の写真の左側が、宮殿部分です。

(右に映っているのは、ユダヤ人街らしい)


 外観だけ見ると、宮殿というよりは、砦の要素の方が強いですね。ゴツゴツしています。

 しかし内部に入ってみると、整備された美しい水路と植物、

壁の装飾や建物の造りは芸術的要素が感じられます。

 基本的にはイスラム文化の建物なんですが、

よくあるシンメトリーではなく (タージマハルみたいな)、

もっと複雑な構造をしているところがすごくいいですね。

 ファンタジー小説の世界……または、ファンタジーRPGの世界に迷い込んだような…

(迷い込んだもなにも、そのものである)

構造が複雑なのは、

イスラム王朝に作られて、その後、いくつかの時代ごとに拡張されていったのが理由みたいです。

(ウィキによると、九世紀末くらいから始まった模様)

 こういう並木道、世界共通な気がするなぁ。

 同じ地球のものを使ってるから、人類の生み出した文化に共通項が生まれるのは必然なんですけどね。


あまり内部の写真が手元になかった……

ここなんて、トルコのアヤソフィア大聖堂(モスク)にも似たような箇所があったなぁとか思ったり。

(素人目)


 18世紀くらいに、ようやく、最終形態になったらしいです。

 キリスト教のレコンキスタによって、イスラム系の文化を払拭する動きがあった中でも、

この宮殿は文化的な価値が高かったために生き延びたみたいですね。


 これはイスラムに限らず、多くの土着の神話や宗教に関する文化が現存する理由の一つですね。

(下手に無理やり消そうとすると、民衆が反乱を起こしかねないので)

 あ、日本では明治に廃仏毀釈なんてやって、場所によってはそんな事があったのかもしれませんね。(これについてはよく知らないけど)


 夜のアルハンブラです。


 たまに話題にするんですが、

そのギターの曲の「アルハンブラ宮殿の思い出」、

聖剣伝説3の「イノセント・シー」(フェアリーがマナの聖域から飛び立つ時の回想)

の基になった曲じゃないかなぁとふんでます。

 気になる人はチェックしてみてください。

Bivlost's travel report

ぶらり旅、風まかせ。

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